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<Author: 王維>
<Title: 洛陽女兒行>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 洛陽女児行>
<BookPage: 105>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
洛陽女兒對門居，
纔可容顏十五餘。
良人玉勒乘驄馬，
侍女金盤鱠鯉魚。
畫閣朱樓盡相望，
紅桃綠柳垂簷向。
羅幃送上七香車，
寶扇迎歸九華帳。
狂夫富貴在青春，
意氣驕奢劇季倫。
自憐碧玉親教舞，
不惜珊瑚持與人。
春窗曙滅九微火，
九微片片飛花璅。
戲罷曾無理曲時，
妝成秪是薰香坐。
城中相識盡繁華，
日夜經過趙李家。
誰憐越女顏如玉，
貧賤江頭自浣紗。
<End Poem>
<Translation>
洛陽の美しい女性が真向かいの家にいて、顔かたちのようすから見ては、やっと十五歳を過ぎたばかりの妙齢である。その夫は玉で作った美しいくつわのあし毛の馬に乗り、その侍女は黄金の大皿に鯉のなます料理を盛っている。あるいは絵のような、あるいは珠玉で飾ったような美しい高殿は、すべて互いに向かいあって望見しあえるように建ち並んでおり、紅い花の桃や、緑の葉の柳が、軒端に向かってしだれている。うすぎぬのとばりから外出のために送られて乗るのは、七香車とよばれる香木を集めて作った車、宝玉で飾った美しいうちわをかざして、迎えられて帰るのは、たくさんの花模様を刺箱したカーテンの
の中である。

心のおごった夫は、富貴な身で、年も若い。その気性のおごってぜいたくなことは、かの音の富豪石崇よりもはなはだしいありさま。夫は、かの汝南王妃の
碧玉にも比すべき若妻をいつくしんで、自ら手をとって舞いを教え、貴重な珊瑚の類も惜しむことなく、それを他人に与えてしまう。春の窓辺で、夜明けに九微と名づけられる灯火を消せば、その灯は消えて青い煙がきれぎれに立ち上って、飛び散るこまかな花のようである。遊び興じた後、いつも曲調をととのえて奏し終わることもせず、化粧を終わった後は、ただ香をたいて座っているばかり。都の中での知り合いは、すべて富貴の人々であり、日夜訪問するのは、かつての趙飛燕・李夫人のような上流貴婦人の家ばかり。しかしああ、だれがいとしく思いやるであろうか、越の美女の西施が、玉のような容貌を持ちながら、貧賤のままで、川のほとりに自ら紗を洗っていたのと同じような美女のことを。
<End Translation>